風邪は治っても咳は止まらず…咳喘息とは?


この記事は私がまとめました

egawomsieteさん

■咳喘息とは

咳喘息とは、喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難を伴わない慢性咳そう(慢性の咳) が唯一の症状です。

咳喘息とは、痰を伴わない咳が慢性的に続いている気管支の病気のことです。

通常の喘息と同じく呼吸時の空気の通り道である気道が狭くなってしまい、外界からのさまざまな刺激に対して過敏になり、咳の発作がひどく生じてしまうというのが典型的な症状。

咳喘息は気管支喘息とは別の病気として扱われています。咳喘息は、8週間以上続く慢性の咳の原因としては多い病気です。また最近は咳喘息の患者さんのおおよそ三分の一が気管支喘息に移行するため注目されています。咳喘息は「ヒュー ヒュー」「ゼーゼー」といった音は聞こえませんが、わずかですが、気管支が狭くなっていると考えられています。

■咳喘息の症状

咳喘息にかかると、一カ月以上、空咳(からぜき)が続きます。ひどい場合は咳が一年以上続くこともあります。ただし、喘息に見られるゼイゼイ、ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難はありません。また、発熱や痰(たん)などの症状はほとんど出ません。

夜中から明け方に激しい咳が出たり、寒暖の差や喫煙で咳が出やすくなるのが特徴です。のどにイガイガ感を伴うこともあり、長話をした際、のどが渇いたり枯れたりもします。咳の発作が激しい場合は、胸の痛みを感じたり、嘔吐、失神したりすることもあります。
 咳喘息は、喘息の前段階ともいわれています。咳喘息を放置すると、本格的な喘息に移行してしまうことがあるので、そうなる前に正しい治療をし、健康管理を続けることが大切です。

症状がひどいときは1年以上に咳が出続けるというケースも

激しい咳の発作になると、胸が痛くなるほか、嘔吐や失神が起こることもあるので注意が必要です。

発症後、喉に違和感を持つようになることもあり、長時間にわたって人と話をしていると、喉が渇いて枯れてしまうこともあります。

咳喘息は本格的な喘息の前段階だと言われており、実際、咳喘息をずっと放置したことによって、本格的な喘息を発症してしまうということも少なくありません。

激しい咳の発作になると、胸が痛くなるほか、嘔吐や失神が起こることもあるので注意が必要です。

■エアコンつけた途端「咳ぜんそく」発症

教育関連企業で働く高橋翔子さん(仮名・34)は、夫と小学校1年生の一人息子とともに、横浜市内のマンションで暮らしている。自宅は最上階の16階で西向き。夏場は天井と窓からの熱気で、夜になっても蒸し風呂のような暑さになる。今年はあまりの暑さのため、例年より早く6月半ばからエアコンを稼働。夕方帰宅してから朝出勤するまで、就寝中も26℃の設定で冷房運転を続けてきた。

咳が出るようになったのは、エアコンをつけ始めた日から。

「スイッチを入れて間もなく咳が出始め、ずっと続きました。夫や息子は出ていなかったので、私だけ夏風邪をひいたかな、しばらくすれば治るだろうと軽く考えていました」

と高橋さん。ところがその後も咳がおさまることはなく、とくに明け方は激しくせき込んでなかなか止まらなくなり、睡眠不足に。近所の内科医院を受診したところ、「咳ぜんそく」と診断された。

咳ぜんそくは、気道の粘膜が炎症気味で過敏になっているところに、たばこの煙や湯気、花粉といったちょっとした刺激が加わると発症する。エアコンから出てくる「ホコリ」「カビ」「冷気」の3つも、咳ぜんそくを発症させる大きな原因になっているという。

・気道が弱い人は注意

「外気と室内の寒暖差が激しいと、気道の粘膜が過敏になりがちです。もともと気道が弱い人は、寒暖差でさらに過敏になっています。過敏になっているところに、ホコリやカビ、冷気といった『刺激』が一気に加わるので、咳ぜんそくを発症してしまうのです。咳が2週間以上治らないようであれば、風邪ではなく咳ぜんそくの疑いがあります」

■咳喘息の原因

喘息と同じく、ハウスダストやダニ、ホコリなどを原因物質とするアレルギー反応により発症すると考えられています。
詳しいメカニズムはまだ明らかになっていませんが、多くの場合、風邪をひいた後に発症する傾向があります。風邪をひいている時は、誰でも気道が敏感になっています。

通常、風邪が完治すればおさまりますが、中には風邪が完治し他の症状が出なくなっても、気道の過敏性(気道が敏感な状態)だけが残ってしまうことがあります。そうなると、冷たい空気やホコリを吸ったとき、喋り過ぎなどで喉を酷使した時など、ちょっとしたことをきっかけに、再び気道が炎症を起こし、咳が出やすくなります。
また、春や秋など特定の季節に症状がひどくなる場合もあり、患者数は年々増加しています。

■咳喘息の治療

咳喘息の治療は、狭くなった気管を広げることと、気管の過敏性を抑えることを目的に行われます。咳喘息では喘息と同じように、気管が炎症を起こしています。その程度は喘息よりは弱いものの、ちょっとした刺激に反応しやすい状態になっていますので、それを改善することに重きが置かれます。

咳が続いているのはかぜが長引いているせいだろうと、かぜ薬や抗生物質、咳止めを用いても、咳喘吸入ステロイド息の場合はほとんど効果がありません。

咳喘息の治療には、気管支拡張薬(気管支を拡張させて空気の通り道を広げる薬)や吸入・経口のステロイド薬を使います。
 気管支拡張薬を使って、咳がある程度治まれば、咳喘息と診断し、吸入ステロイド薬を使った治療を開始します。吸入ステロイド薬は、1/1000ミリグラム単位の少量でも気道に直接作用して、優れた抗炎症作用を発揮します。全身的な副作用の心配も少なく、長期にわたって用いることができます。抗アレルギー薬を使用することもあります。
 最近では、吸入ステロイド薬と気管支拡張薬をひとつの薬として配合した喘息治療薬も出ており、こうした薬が処方されることもあります。

咳喘息の治療期間はどれ位かについては、今のところ専門医の間でも統一した見解はありませんが、症状が治まっても少なくとも3ヶ月は吸入することをおすすめしています。これは咳喘息ではアレルギー性の気管支炎を起こしているため、この炎症が治まるのにある程度時間がかかるためです。

■咳喘息の予防

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